1957年に岡谷光学機械が製造した露出計のない距離計連動式のカメラです。当時の高級カメラでした。シャッターは名門のSEIKOSHA-MXL、ファインダーはプリズムを貼り合わせたビームスプリッターを使った高級構造、レンズは岡谷光学ハイコールです。ハイコールは切れ味というよりトーンの描写が美しいレンズです。このカメラの珍しい構造はフィルム室にフィルムカッターがあり、撮影済みのフィルムを引き出すとき切断することができます。撮影までの一つ一つ過程を楽しみながら遊ぶカメラで工夫がされています。例えば、シャッターを2回巻き上げるとシャッターボタンが少しせり上がって、オレンジ色のリングが見えるなどです。 ＊こんな調整と整備をしました。 ボディ：消毒クリーニング。錆が出つつありますが、あたりの無いきれいなボディです。 レンズ：クリーニング。見た目きれいです。 ファインダー：クリーニング。 フィルム室：構造で遮光しています。OKです。 （テスト撮影）ISO100シーガルフィルムで試写をしました。家の影が幾何学模様を描く坂道。並木越しの街の景色。どちらも安定して穏やかな画面です。オールドレンズの味でしょうか。 *ネガサービス 調整整備が終わったら試し撮りをしてチェックします。 その時のネガを希望する方にサービスします。 きちんと調整整備できていることの証明です。 *お譲りするもの　カメラ本体。 *スペックなど 発売年：1957年 レンズ：岡谷光学HIGHKOR 40mm/F2 シャッター速度：B・1～1/500秒 サイズ：116×78×62mm